三共リブレ | バレエ・舞台衣装クリーニング専門店

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ごあいさつ

私たちの特長

三共リブレは、昭和9年創業、80年以上の歴史を持つクリーニング専門店です。
バレエ・舞台衣装などの高品質クリーニングを専門に、一般の方の衣類や靴・バッグまで、多岐にわたる品目に対応しております。職人の技と独自のクリーニング技術により、衣類の素材や形状を美しく保ちつつ、見た目はもちろん、除菌・消臭効果にも優れた仕上がりを提供します。

神奈川県川崎市中原区に本店を構えていますが、バレエ団や舞台関係者からも信頼される衣装クリーニングの実績があり、全国からの依頼にも対応しています。伝統と革新が融合した、真のプロフェッショナルによるクリーニングをお届けします。

創業物語

大正12年、僅か12歳で丁稚奉公へ出された齊藤香(三共クリーニング創業者)が向かったのは、東京は神田神保町でした。神保町で香(かおる)の叔父が洗濯会社を開いていたのです。当時の洗濯会社を私は知りませんが、今のような設備がある訳でもなく、そこで働くことが「苦労」という文字を遥かに越えていたことは確かでしょう。

12歳と言えば、まだまだ母親恋しい歳です、このような丁稚奉公、この時代では当たり前だったのかも知れませんが、現在では、想像も付かないことです。
これは後で聞いた話ですが・・・、
「私は幸いだったと思う、それはこの会社が神田神保町に有ったことだ、つまり本の山がそこに有ったということ、12歳ではろくな読み書きが出来なかったが、このお山のお陰で、読み書きという山を登ることが出来た」と。12歳の少年は、この回想のように、とにかく「前向き」だったのです。

香が携わった仕事は、手押し箱車による外交(今のクリーニング宅配)だった。大正から昭和の時代、クリーニング店に洋服を出す人なんて殆ど居ない訳で、店で待っていてもお客は来ません。神田界隈のお屋敷を箱車で訪ね歩く、13歳~22歳くらいまで香は、この外交をやり通したのでした。

これが良かったと、これも後日談で語って居ました。そして香は、昭和9年 親方(叔父)の許可を得て独立を果たしたのです。昭和9年にクリーニングで独立をする、それがどんなに冒険で有ったか、しかし一方香は既に、何処に拠点を設けるかは決めて居ました。

それが東京田園調布でした、需要のある所を研究していた香、その材料も「本の山」の中に有りました。渋沢栄一翁が創ったお屋敷街、それが田園調布、ここしか無い!!と思ったと語って居ました、香が24歳の春でした。以上が現在の三共リブレの前身、三共ドライクリーニング誕生の物語です。

写真は、昭和9年に開店した「三共ドライクリーニング商会」です。セピア色の写真ですが、この写真を見る度に私は、齊藤香の苦労の一端に想いを馳せることが出来ます。