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クリーニングの三共リブレ

オゾン水誕生物語

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オゾン水誕生秘話

2013年3月に導入したオゾンガス発生器とオゾン水製造機(マイクロバブル方式)は、同業他社との水洗い差別化の為だったのですが、もう一つ隠れた大きな目的が有りました。

私共の工場は、準工業地帯に有りながら、下水が通って居ません、その為に排水を裏の川に流しているのが現状でした。それは非常に気になっていて、その水質は川崎市の条例にも触れんばかりで、日々指導をされて居ました。

しかし、良案は川崎市環境局にも無く、腕を組んで考えている、そんな日々が続きました。排水マスの中に薬を入れたり、ネットで評判の方法を取り入れたりと、試行錯誤の連続状態でした。

ある日NHKの放送をぼやっと見ていた時、特集されていた気体が有りました、それがオゾンでした。今やオゾンは様々な衛生場面で活躍をしているという内容でした、例えばカット野菜の除菌洗浄、生ガキパックの保存水、そんな場面が流れ、私はハッとしました、これは使えるかも知れないと。

オゾンの殺菌力は塩素の200倍とも、それ以上とも出て居て、しかも安全であると、オゾンは猛毒で有りながら直ぐに空気中に拡散してしまうのでした。

一瞬の内に、菌を殺傷してしまうその力はオゾン中の三つの酸素分子にあると、私は半信半疑で勉強を始めました。だんだんと調べている内に、オゾンの凄さが伝わって来ました、何!オリンピックプールもオゾン水だと!!

私は業者を訪ねて、クリーニング排水の殺菌でも使えるかと問い続けました。そしてある業者の提案に辿りつきました。説得力のある提案、私はそれを受け入れ、導入を決めました。

しかし大量の排水が綺麗になると言う保証はどこにも有りません、そんな導入をしている会社も有りませんでした。全てが冒険でした。

それが設置された有る日、その機械から、一本の管を排水マスに届かせるように業者に頼みました。それは細い管で、その中をオゾンガスが通り、排水マスに入り、泡が立ち始めました。オゾンガスの泡です。そしてマスの中の汚水はどんどんとオゾン水に変化しているはずなのです。

私は直ぐに川崎市環境局に連絡を入れました。明日の朝、調べにおいで下さいますかと・・・。翌朝、検査が始まりました、検査の中心はCOD値という、排水の中にどのくらいの栄養分が含まれているかというものです。栄養分、それは洗剤養分も入ります、人の脂や汚れも入ります。

それらに雑菌が関わり、独特の匂いを発することは皆様も身近なことと思います、栄養を食らう雑菌達、それを殺してしまうのがオゾンというガスです、それが水に溶け込みオゾン水となり、忽ち雑菌と一つになり死滅させるのです。

これは仕組みの話で、実際に流した排水が合格するかは別の話、それはそれは緊張しました。これが通らなければ、操業停止もあるからです。係りの人が排水をコップのような器に取り、その場で何やらリトマス試験紙のような紙を入れて振って居ました。

それが何色に変化するか、それが問題なのでした、係りの人が私に向かい言いました、今は仮の試験ですが(これから持ち帰り、研究所で調べるのですが)、良いですよと、笑顔をくれたのです。やった!!と私は手を握りしめました。

しかし凄い力だなと、改めてオゾン水に脱帽しました。これは洋服についた雑菌など一発だなと思ったのでした。しかも安全、願ったり叶ったりでした

以上がオゾン導入の裏側の理由です、しかしそのお陰で、オゾンの本当のパワーを知ることとも成りました。この水で洗ったら、どんなにお客様は喜ばれるだろうと、その笑顔が見えるようでした。 
オゾンガスからオゾン水そして各洗浄機へ
オゾンが他の分子に働く構造
地球を守るオゾン層の図
問題の排水マスです、左下から伸びているのがオゾンガスパイプです、泡が見えますね。1トンくらいの排水が溜まり、上澄みが河川に流れます。